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スープ © 2012 kitcheneri. All rights reserved.

辰巳芳子さんのスープ

こんなにも胸が温かくなり、そして色々なことを問いかけられる映画は久しぶりでした。料理研究家の辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画『天のしずく~いのちのスープ~』。恵比寿の写真美術館で上映最終日に走込みで見てきました。 http://www.tennoshizuku.com/ 上映していた2時間を通して、涙が止まらなくなり、大きな大きな愛に包まれる感じ。 温かいポタージュ・ボン・ファム(後でご説明します)の中に身を投じ、外のあらゆるものより守られている感覚。久しぶりに自分と向き合うことができました。 辰巳さんは鎌倉のご自宅で料理教室を開いていらっしゃり、執筆活動もされている御年88歳の現役料理研究家です。 上品で、言葉に説得力があり、穏やか、そしてお元気な方。 教室ではスープや汁物を教えていらっしゃっており映画で紹介されたのは、玄米スープ、小松菜とあさりのポタージュ、けんちん汁、人参のポタージュ。 そして、ポタージュ・ボン・ファム。 ボン・ファムとはフランス語で「よい情勢」という意味とのこと。なので、子供から大人まで万人が万事でいただけるポタージュがそう呼ばれているそうです。 辰巳さんご自身、お父様が闘病中に病室に持っていかれて亡くなられる直前まで食べさせてらっしゃったスープです。 冷たい鍋に玉ねぎを入れオリーブオイルを入れ、じっくり痛めて玉ねぎの角をとる。そして、人参やセロリやじゃがいも等を入れ丁寧に丁寧に炒めていきます。そして野菜をチキンブイヨンスープとローリエを入れて煮込み、牛乳をいれ、ミキサーにかけポタージュに。とても基本的な行程を、でもとてもとても丁寧に。自分にはスープを作ることしかできないけど、飲める限りはまだ命がそこに存在している。そういう気持ちでスープを作り続けられたそうです。 私自身料理は昔から好きでよくしていたのですが、「生」意識して作るようになったきっかけは、20代中盤に両親が海外駐在をしてた時、当時一緒に同居していた祖父に元気に長生きしてもらいたいとい願いからでした。幸いあの時から数年達ち、祖父は御年94歳。今は一緒に住んでいないのでなかなか食事を作ったり、同じ食卓を囲むことも少なくなってしまったけど、あの時自分が作ったものが、少なくとも祖父の今の血となり骨となり肉となり、こうして今も元気でいてくれているのかな、なんておこがましいですがちょっと思ったりしました。 「湯気の向こうに命を繋ぐ。」 劇中、こんな言葉がありました。 神様でもないし、医者でもないし、政治家でもない私が、人の、自分の大切な人の命のために料理をするという行為は本当些細なことでしかないけど、でも想いをこめて、願いをこめて料理をすることは人の生にとって必ず意味があることなんだなと。やはり料理は、思いやり。誰かのために、誰かの生のために作っていきたい。そういう根本を思い出しました。 数年前から是非彼女の教室に行って、そのスープの中に、具材以外に彼女は何を込めて作っているか知りたくて知りたくてしょうがありませんでした。ただ生憎、新規生徒は募集をしていないとのことでした。しかし、この映画を通してたくさんのことを感じることができました。 見に行ってよかったー! kitcheneri

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Sofia Sunday

大好きなSofia Coppolaの作品を、おいしいワインとご飯とスウィーツを囲んで鑑賞しよう!という最高の企画を計画し、Sofia好きのnaomi & kyokoと日曜に集合しました。 この日の主役はCoppolaパパのワイナリーで生産してるスパークリングワイン。Sofiaのウェディングを記念して作られたもので、その名もFrancis Coppola “Sofia” Blanc de Blancs。ピンクのセロファンに包まれていて、彼女の世界観にぴったりです。ショコラティエ・エリカのチョコミントとセットでkyokoが用意してくれました。 naomiお手製パンチジュース!Virgin Suicidesで姉妹がおうちでパーティーをしたときに登場しますよね。 そして、マリーアントワネット的なスウィーツ。naomiがサダハルアオキとjean-paul hevinのマカロンを用意してくれたので、食べ比べ。私は、チョコミントカップケーキを、アメリカンレシピを見ながらオレオをのせたりしてポップに作ってみました。カップケーキ部分はおいしかったのですが、アイシングがかなーりアメリカン!次回はアイシングをもう少し日本人好みにしてみよう。 ご飯は「鶏の塩麹オリーブ煮」と「鯛とアボガドのサラダ」を作りました。映画には登場しませんが、なんとなく味とか色合いとかがぽいかな?とおもって。笑 映画のライナップは、Virgin Suicides、Lost in Translation、Somewhere。(マリーアントワネットは今回は断念!)Virgin Suicidesに出会った当時の私はmilk fedが大好きな高校生だったのですが、この作品をきっかけに更にSofia信者に。 若くて、美して、そして苦しくて。そんな姉妹たちに憧れるを抱く男子達の回想録。見終わった時のであの心がキューっとなる感覚と、それと同時に解放される感覚。この映画は、今見ても胸が熱くなります。他の2作品も、新たな発見や感動がありました。 こうやって、あの映画に合いそうとか、あのシーンに出てくるとか、色々とフードやドリンクを考えるのは本当に楽しかったですし、おいしさもいつもの倍に!? 次の会は、何を見ようかねーと、ただ今検討中です。 kitcheneri

冷蔵庫 © 2012 kitcheneri. All rights reserved.

冷蔵庫ってはずかしい?

最近出会った写真集、「冷蔵庫」(撮影・潮田登久子)。1996年に発行された本作品は80年代の一般家庭の冷蔵庫を撮影し続けてまとめた一冊です。人は一切登場せず、ただあらゆる家庭の冷蔵庫の閉じた姿と、開けられた姿をセットで映しているだけ。 なのに、こんなにもひきつけられるのはなぜだろう?と考えてみたところ、冷蔵庫って「開放」と「羞恥」という両方の性質を持っているからかなと。 冷蔵庫って当たり前のように毎日の生活の中で開け閉めして使っているけど、ちょっと自分以外・家族以外の人に見られると少し恥ずかしい感じがしませんか?人を家に招待をするのが大好きなのですが、冷蔵庫はなんとなく、なんとなく自分のテリトリーとして管理しちゃう私。「きゃ、見ないで。。」みたいなちょいエロチズムさえも少し感じるくらい、とにかく、とにかく恥ずかしい。

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鍋つかみに恋をした。

友人のアッコがデザイナーを務めるAFRICOの商品で見た瞬間に恋に落ちた鍋つかみ。 今期の展示会でこの4兄弟を購入させていただきました。 自分には、真っ白なSTAUBに合う子。他の子たちは各方面のお友達へのクリスマスプレゼントとして養子に出します。元気でいてね! 鍋つかみとしてはもちろん、オーブントレーを持つにも、ベビーのあやしグッズ(!?)としても最適。色々な種類がある生地の中から可愛くてポップな色合いでアッコが作ってくれました。 その他は朝ご飯用のご機嫌なランチョンマットやちょっと大人なディナー用ランチョンマット。そして、エプロンも。 デザイナーあっこの仕事姿。普段はかわいいのに、この時ばかりは職人の顔。 AFRICO http://africo2005.com/ かわいい、お洋服も、もちろんたくさんあります♪ kitcheneri

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美食グループ「モモ」に入りたい!

グラフィックデザインの先駆けとなり、 今なお多くのデザイナー達に影響を与え続けるロートレック。 19世紀末のパリのモンマルトルにあるムーラン・ルージュで見た光景を 斬新な構図で描き、リトグラフのポスターでパリ中を彩りました。 そんなロートレック、実は相当のグルメ好き&料理家だったそう! (そして、大酒飲みでもあったらしい) 林綾野さん著の『ロートレックの食卓』によると、 友人たちと、「モモ」という美食グループを組み、晩餐会を企画し、 特製の招待状を作り、人を招いて料理の腕前を披露していたそうです。 今で言う、料理ユニットの先駆けですね!? 是非、そのグループに入れて晩餐会を企画したい。w 家庭的なものから、ネズミイルカ!?やマルモット(リスの一種)!?を使ったメニュー等の 合計約200点のレシピがまとめられたレシピ集『独身モモ氏の料理法』が 出版されているようなので、実は密かに入手しようと企んでます。 ロートレックの作品は12月25日までであれば 三菱一号館美術館で開催されている 「トゥールーズ=ロートレック」展で見れるので、是非! http://mimt.jp/lautrec2011/ 美食グループ「モモ」の晩餐会の手書きメニューも展示されていて、 そのメニュー(フランス語)を読み解くのもなかなか面白いですよ。 kitcheneri

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アキラの器

毎日の料理、お客様がいらしたときのおもてなし料理など、 どんな時でも私が愛用している器たちを紹介します。 主菜用の大皿、煮物用の深皿、焼き魚皿、茶碗、お猪口。 どれもどっしりとしていて、艶やかな萩焼の器は 実は全て祖父・アキラのお手製のものです。 こちらが私のコレクション。 祖父が、定年後の趣味として始めた陶芸。 子供や孫たちのために沢山の器を作ってくれました。 阪神大震災で被災した際も、沢山の洋食器が破損してしまった中、 これらの器はヒビ一つ入らず生き残ったとのこと。 食べ物を優しく包み込むフォルムで、 ご飯がおいしく映える色の作品ばかり。 <小アジの南蛮漬け> 特に好きなのは、この3作品。 「大好きな祖父が作ってくれた器に何の料理を盛ろう。。」 思い返せば、そんな想いから料理と器の相性について すごく考えるようになりました。 料理がもつ空気を邪魔せず、主張しないけど、個性がある器。 さすがに、最近は作っていないのですが、 こうして沢山の宝物を残してくれた祖父に感謝です。 そして、私の子供や孫の時代になっても、しっかり残っていくでしょう。 御年93歳! おじいちゃん、素敵な器をありがとう。心から。 kitcheneri

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モネのレシピ

直島で訪れた地中美術館のショップで、林綾野さん著『モネ 庭とレシピ』と偶然の出会いをしました。 以前、「情熱大陸」でフェルメール展のキュレーションをされた林さんの特集を拝見してから、彼女の本が気になっていたのですが、思わぬところで再会。 アートキュレーター/アートキッチン代表である林さんは、アートを「食」という視点から様々なアーティストの作品を紹介し、彼らが深くかかわってきた料理のレシピ開発&再現に取り掛かっていらっしゃいます。この視点は、非常に、非常に興味深いです。 そして今回の瀬戸内海の旅で私が出会ったのは、モネでした。 本のタイトル通り、モネは庭を愛する作家でした。地中美術館にも展示されているかの有名な『睡蓮』等の作品は、全てフランスでパリの北西部にあるジヴェルニーという地にある彼の棲家だった緑の家の庭をモチーフとして描かれています。四季折々の植物を自ら植え替え、並みならなる愛情を庭に注いでいたようです。 そして、モネはどうやら食いしん坊だったそうです!本の写真に映った姿は、髭もじゃの真ん丸なおじさん。庭を愛するように、食事を愛し、自らレシピを書き留めたり家族に料理をふるまったりしていたそうです。モネのキッチンとダイニングルームのインテリアのかわいいこと!大好きなアラビックな雰囲気の白とブルーのタイル貼りのキッチン、ライムイエローで包まれたダイニングルーム。この本ではそんな室内の写真も見れるんです。こんなモネの一面、初めて知りました。 モネおじさんの食卓、お呼ばれしてみたいな。 kitcheneri

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MY出汁セット

明日からNY旅行。今回はホテルでなく中高時代の親友の家にずうずうしく泊めてもらうことに。毎日出歩く予定(!?)なので料理をするタイミングがあるかわからないけど、機会があれば料理もできればと思っているので持っていきます、MY出汁セット。 築地の老舗鰹節屋・伏高さんの鰹節と吹田商店さんの利尻昆布をジップロックに詰めて。 どんなに外食が好きでも、洋食が好きでも、やはり数日経つと身体が出汁を欲し始めませんか?私はここ最近その傾向がひじょーに強いのです。だからむしろ自分のために、かもしれません。すみません。笑 色々なご飯をおいしくいただけるように身体をリセットさせる、特別なセットです。 kitcheneri